ADCについて

ADCが提供するサービス

多波長データ解析システム/計算機共同利用

天文データセンターでは共同利用計算機システムとして多波長データ解析システムの運用を行っています。解析システムはあらゆる波長の天文データの解析を行うことを目的として構築されており、計算機にインストールされた100種類以上のソフトウェアによって、国内外の天文観測機器のデータの整約と解析を行うことができます。解析システムは対話型解析サーバ群、バッチ型解析サーバ群、端末ワークステーション群、リモートログイン用端末計算機群という4種類の計算機とその周辺機器から構成されています。これらの計算機の中で対話型解析サーバ群が天文データ解析を行うための主力計算機であり、ユーザはSSH接続で対話型解析サーバ群にログインし、データ解析やバッチ型解析サーバ群へのジョブの投入を行います。また、三鷹キャンパスの計算機共同利用室にはワークステーションや大判プリンタが設置されており、天文データ解析及びポスター印刷を行うことができます。

天文データアーカイブセンター

天文データアーカイブセンターでは、観測データやカタログを天文学の研究や教育目的のために、有効かつ便利に利用できるようサービスを提供しています。サービスの一例として、SMOKA(すばる・三鷹・岡山・木曽データアーカイブシステム)、ADS(天体論文検索サービス)ミラー、 VizieR(天体カタログデータ検索サービス)ミラー、全天モニタ画像サービスを運用中です。

Hyper Suprime-Cam Subaru Strategic Program(国立天文台ハワイ観測所と共同運用)

Hyper Suprime-Cam(HSC)は、すばる望遠鏡の主焦点で可視光による超広視野撮像を実現する観測装置です。天文データセンターはこの装置の開発と立ち上げ(特にデータ解析に関する事項)に参加し、国立天文台ハワイ観測所との協力のもとで取得データの公開を行っています。特にHSCにより300晩に渡る掃天観測を行うすばる戦略枠プログラム(SSP)では、国際共同研究の中でデータ解析ソフトウェアの開発、データ解析、および、共同研究者や全世界にむけた処理済データの公開にハワイ観測所とともに取り組んでいます。また、このHSCデータを元に、新しい分光観測装置(PFS)による観測結果などを融合することで、より科学的に有意義なデータアーカイブを実現しようとしています。共同利用研究者が大規模なHSCなどのデータを処理するための計算機プラットフォームの維持管理と改善を行っています。

大規模観測データ解析システム

天文データセンターではハワイ観測所と共同で大規模観測データ解析システム(Large-scale data analysis system, LSC)の運用を行っています。 本システムはすばる望遠鏡 Hyper Suprime-Cam(HSC)の観測データをはじめとした大規模な観測データを解析するために構築された共同利用計算機システムです。 現在は本システムの利用をHSCの各種観測データ(一般共同利用観測データ、アーカイブデータ、すばる戦略枠観測(Subaru Strategic Program, SSP)データ)の解析に限定しています。

Japanese Virtual Observatory

Japanese Virtual Observatory(JVO)システムでは世界中の天文データベースへの一元的なアクセスを提供するVO(Virtual Observatory)検索サービスの他、すばる望遠鏡、ALMA望遠鏡、野辺山電波望遠鏡、Gaia、AKARI宇宙望遠鏡等によって取得された処理済みデータの配信サービスを提供しています。

天文データセンター講習会

天文データセンターでは天文データ解析を行う研究者や学生のために、天文データ解析に有用なソフトウェア(IDL, IRAF/PyRAF, C, SQL, Jupyter notebook等)の使用方法に関する講習会を行っています。講習会のご案内はtennet等のメーリングリストで行っています。講習会ウェブページでは過去の講習会のテキストを公開しておりますので、是非ご活用ください。

国立天文台観測データ公開システム/解析システム総合案内

国立天文台が有する天文観測データ公開システム及び解析システムの情報をまとめたポータルサイトです。

ADCの計算機室

すばる棟データアーカイブ室
南棟観測データベース室
南棟第二観測データベース室

スタッフ紹介

天文データセンターを運営するスタッフの一覧です。