gnuplot の使用上の注意
[多波長解析システム全体（サーバ、WS）,解析サーバ（anam*、anah*）,端末ワークステーション（alws*、sbws*）]
（2015年4月度メンテナンス (2015/04/06) より変更）
ここでは、当システムにおける gnuplot の使用方法について、
起動方法・注意点などを記載します。
[起動方法について]
gnuplot 5.0.0 がデフォルトになります (/usr/local/bin/gnuplot)
gnuplot 4.6.6 はシンボリックリンクを作成しますので、gnuplot4
コマンドで起動します（実体は /usr/local/gnuplot4/bin/gnuplot)。
[注意点]
1. 4, 5系ともに、今回からデフォルトのターミナルが x11 から qt に
変わりました。
従来通り x11 ターミナルで実行する場合は、以下の方法を参照ください。
（gnuplot 起動後）
gnuplot> set term x11
使用可能なターミナルについては、以下の方法で確認できます。
gnuplot> help set term
2. 従来の gnuplot の save コマンドで保存したマクロファイルを 5系で
load すると、以下のようなエラーが表示されてグラフを描写できません。
gnuplot> load "test.set"
set timefmt z "%d/%m/%y,%H:%M"
^
"test.set", line 21: expecting form for timedata input
これは、5系で「set timefmt」コマンドの文法が変更されたことが原因です。
従来のマクロファイルの使用には、4系の gnuplot4 を使用するか、
マクロファイルの
set timefmt z "%d/%m/%y,%H:%M"
set timefmt y "%d/%m/%y,%H:%M"
set timefmt x "%d/%m/%y,%H:%M"
set timefmt cb "%d/%m/%y,%H:%M"
set timefmt y2 "%d/%m/%y,%H:%M"
set timefmt x2 "%d/%m/%y,%H:%M"
を全て削除するか1行のみ
set timefmt "%d/%m/%y,%H:%M"
に修正することで解決します。
3. 複数のホストで同時に gnuplot を起動し、qt ターミナルを使用した場合、
以下のメッセージ
QGtkStyle was unable to detect the current GTK+ theme.
が表示される場合があります。
多くのケースでは動作に影響はありませんが、ごく稀に Segmentation fault
で gnuplot が異常終了する場合があります。
（例）
・ターミナルを qt から変更した後、再度 qt に戻した場合など。
なお、qt 以外のターミナル (wxt や x11) を使用することによって、
この不具合は回避できます。