1.1 多波長データ解析システムについて

国立天文台天文データセンターでは、共同利用計算機システムとして多波長データ解析システム(Multi-wavelength Data Analysis System、MDAS)の運用を行っています。MDASはあらゆる波長の天文データの解析を行うことを目的として構築されたシステムであり、計算機にインストールされた100種類以上のソフトウェアによって、国内外の天文観測機器のデータの整約と解析を行うことができます。

MDASは対話型データ解析サーバ群、バッチ型データ解析サーバ群、MDAS専用端末という計算機とその周辺機器から構成されています。ユーザはSSH接続で対話型データ解析サーバ群にログインし、データ解析やバッチ型データ解析サーバ群へのジョブの投入を行います。三鷹キャンパスのすばる棟共同利用室とALMA棟101号室にはMDAS専用端末が設置されており、対話型データ解析サーバ群へのSSH接続が可能です。

MDASは「天文観測データの解析的な研究」のための計算機システムです。シミュレーション天文学に関わる計算を行いたい方は、天文シミュレーションプロジェクト(Center for Computational Astrophysics)が運用する計算機システム(http://www.cfca.nao.ac.jp)をご利用下さい。



ADC
2023-10-17